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「ルネサンス」って何?

知ったかぶりの美千子です(笑)

「ルネサンスプロジェクトをやります!」

なんて言っておいて、私自身は現代人だし、「ルネッサ〜ンス」って言いながら

ワイングラスをチーンなんてやってしまうくらい下世話です(笑)

で、『ルネサンス音楽』ってなんでしょ。

ウィキペディアによると、

ルネサンスとは「再生」を意味する言葉で、古代ギリシャ・ローマの復興を目指した14世紀から16世紀頃の(主にイタリアの)文化運動(絵画、彫刻、建築、文学)に適用される概念である(ルネサンスの項目を参照)。一方で同時代の北方のブルゴーニュ等にも新しい芸術・文化の動きが生まれつつあり、これらは「古代の復興」という意識とは直接の関係を持たないが、「ルネサンス期」の芸術と呼ばれる。

音楽に関しては、古代ギリシア・ローマ時代の音楽を復興しようという動きはイタリアを中心として常にあったが、理論を中心とする議論にとどまっており、実際の音楽の復元という観点ではそれほどの発展はなかった。15世紀から16世紀のヨーロッパの音楽で「ルネサンス音楽」と呼ばれるものの多くは、古代の音楽を復興した音楽という意味ではなく、美術、芸術、文化史における「ルネサンス」期に対応する時代の音楽という意味である。

だそうです。

たくさん説明していただいてるのに、まだよくわからない私(汗)

簡単に言えば、

「ルネサンス」てのは、音楽以外の芸術で昔のギリシャ時代とかのすごい柱とか建物とか、サモトラケのニケとかみたいのを、15世紀前後のヨーロッパの人が「ああいうの、作ってみたい💗」って思ってやってみた時期。

そんで、音楽においては、たまたまそのくらいの時期にあった。。。という程度。

特に、「ルネサンス」=「再生」をする活動ではなかったんですね。

だから、「ルネサンス」というカタカナで、拒否反応を起こされませぬよう。

単に

《14世紀頃〜16世紀頃の西ヨーロッパの音楽》と思ってください。

もっと要約すると

《昔のヨーロッパの音楽》そのくらいで十分です。

ただね、有難いことに、こちらヨーロッパで暮らしていると、

5分歩けばどこかの教会にぶち当たるくらい、たーくさんの教会に出会うことができます。

そこが日本からは想像しにくいところ。

で、この教会ってのが、むかーしからいろんなところにあるから、

そこでミサをやったり、ミサで歌を歌ったり、

シスターや修道士さんたちが歌ったりする。

ちょうど、日本でいうところの、お経です。

比叡山のお経、昔、たまたま通りがかりで聞いて、感動しました。なつかしいな〜。

そういう感じです。

なので、響く教会で音楽を歌ったり聞いたりする環境が

わりと日常的にあるヨーロッパの文化は

今では教会で結構な数のコンサートが毎週末のように至る所で行われています。

歌うのも気持ちいいんですよ。

ちょっと声出せば、ふわーっと飛んでいくんですよ。

脱線しました(笑)

ルネサンス音楽というのは、まあ、だいたいそんな感じの雰囲気があります。

特に教会で歌われた宗教曲はね。

けれど、今回のプログラムは宗教曲じゃない。

がーん。

じゃあ、何?????

専門的には《世俗曲》ともうします。

なんか、下世話な雰囲気。。。。。。。。

いや、下世話ではない!です。。たぶん。

きっと、そう。そんなに下世話ではない。

いやいや、そう願う。そう願おう。。

っていう雰囲気のが、この世俗曲、つまりは《歌謡曲》みたいなやつです。

だからね、

こちらでは、こういう曲のことを《ルネサンスのシャンソン chansons renaissance》と呼ばれたりします。

日本で知られている、ピアフとかシナトラとかのシャンソンとはちょっと違うんだけど、

歌ってる内容はだいたい同じような感じです。

《愛の歌》がほとんどです。

ね、素敵でしょ?

こういうジャンルは教会じゃなくて、お金持ちの家のサロンとか別の機会で歌われてたようですよ。

今回のコンサートタイトルにも入っているZeghere van Maleという大商人も、そういうサロンとか持ってたんだと思います(想像)

※ Zeghere van Maleに関しては、また後日、説明します。

でね、いつも訳詞の作業をしながら、日本の歌謡曲の歌詞がつい頭をよぎります。

その時によって違うんですけれどね。

よく出てくるのは「時の流れに身をまかせ〜」ですね。

テレサ・テン、いいですね。

歌詞が泣ける。

歌詞に通っている精神がルネサンスのシャンソンと同じなんですね。

時の流れに身をまかせ

あなたの色に染められ

一度の人生それさえ

捨てることもかまわない

だからお願い

そばにおいてね

今はあなたしか愛せない

この歌詞が頭の中で被ってしまうのが、

今回のプログラムにも入っている一曲。

セルミジ作曲『あなたのそばに』

Claudin de Sermizy : Aupres de vous / The songbook of Zeghere van Mal, 1542

Aupres de vous secrètement demeure,  

Mon povre cueur sans que nul le conforte,  

Et si languist pour la doleur qu’il porte  

Puisque voulez qu’en ce tourment il meure

あなたのそばに密かにいます

私の惨めな心は癒されることもないまま

その心の痛みによって私が衰えて

苦悩に命尽きるとしても

あなたはそれを望んでいるのですから

きゃ〜、素敵すぎる歌詞。

尽くす女?

影の女?

「密か」ってのがね、内密な感じなんですよ。

やまとなでしこ???

こういうシチュエーション、個人的に嫌いじゃないです(笑)

おおっぴらに言えない理由があるのね、、、、

みたいなね。

あ、勝手に女性目線で歌詞は解釈しています。

一応、私、女性なので。

基本古い歌って、男性が恋を歌うものが結構多いんですが、

これはどっちとも取れますね。

私は、今回は女性と思って歌いますよ。

すみません、一人で興奮してました(笑)

ちなみに、このYouTubeの録音は、アンサンブル・クレマン・ジャヌカンという

フランスの超有名なグループのものです。

そのグループのリーダーであるドミニク・ヴィスに、

実は今回、

楽譜のほとんどを提供してもらっています!!!!!!

無償で!!!!

なんと有難い話。

といっても、いきなり100曲以上の楽譜をバーーーーーンっともらったので、

そこから気に入った曲を見つけるのが本当に大変な作業で・・・

この話はまた別の機会にしますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ルネサンスプロジェクトに、ほんの少しご興味をもっていただけたら嬉しいです。

「コンサートに行ってみたい!」と思ってくださった方はこちらへ。

また続きをお楽しみに!!!


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