top of page
まだタグはありません。

SEARCH BY TAGS: 

RECENT POSTS: 

FOLLOW ME:

  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • Instagram Clean Grey

コンソートって?

今日はドゥスュ・ドゥ・ヴィオル* の井上奈緒美さんからのレポートです。 *ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル=dessus de viole、フランス語でdessusは「上」とかそういう意味なので、

「上のほうのヴィオル」つまり、一番高いほうの音を出すヴィオルです。

イメージで言うと、ヴァイオリンくらいの大きさのヴィオルです。

ってか、みなさんに一つお願いです。

一度、これ発音してみてください。

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

一回で言えた方は、コンサート100円引きします(笑)

あ、私のポケットマネーで。

フランス語は奥が深いな〜。

いっつも、このドゥスュって言葉を言うとき、舌がもつれます。

というか、カタカナ表記、難しすぎ!!!

またも、脱線。

戻ります。

今回の奈緒美ちゃんのレポートは、無知な高橋にはちょっと難しくて、

今コピペしながら、た〜くさん疑問があったので、ちょっと高橋のツッコミを入れながら。

++++++++++++++++++++++++++

コンソートって?

コンソートという単語は一般的にはあまり知られていませんよね?

高橋 : たぶん知られてないかと。コンポートならね、梨とかのね。

恥ずかしながら、私、実際ヴィオラ・ダ・ガンバを始めるまで、

コンソートなんていう単語は耳にした事はありませんでした。

高橋 :奈緒美ちゃんが恥ずかしいなら、私は赤っ恥です。。。。。

コンソートとは、16世紀から17世紀にかけて行われていた、

同族の音域の異なる楽器による合奏のことをいいます。

ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソートやリコーダー・コンソートですね。

(音域が違う?ということは、ヴァイオリンやチェロみたいに、大きさも異なってくる?そうです、小さいガンバから大きいガンバまであります。)

音色を変えるために別の楽器を入れるということがありますが、

当時は、楽器が足りなくても頭数がそろえばいいや!

とか、

今日はソプラノがいるから一緒に歌って!

とかそういう理由で、

ごちゃまぜで弾いていたんじゃないかと思います。

なんだか楽しそうですね。

いや実際、コンソートは楽しいんです!

同族のアンサンブルって、 楽器の事が分かっているから、無理しなくても音色が混ざってくれるから、お互い肩肘張らずに自然に弾けるんです。

しかもこの時代の音楽は、主に対位法で書かれていて、各声部が平等で、美味しいラインが内声にあったりする。

高橋 : 業務連絡。奈緒美ちゃん、次回、対位法の説明、お願いします!

その美味しいラインが、ぽこぽこ出つつ、かつコンソートの一つの音として、オルガンの様に響く。。。これは、コンソートでしか味わえないことですね。

さて今回のコンサートの舞台であるフランスには、コンソート曲といえば、舞曲(パヴァーヌ、ガイヤルド、バス・ダンス、ブランル、トゥルディオン等々)やファンタジー、そして膨大なシャンソンがあります。

高橋 :なんだかよくわからないカタカナ、いっぱい出てきました。

   みなさん、ついてきてますかぁ〜????

シャンソンはその名の通り声楽曲なのですが、器楽のみで、コッラ・パルテで等々、自分たちの好きな形態で演奏します。

高橋 :「コッラ・パルテ」・・・パンナコッタじゃないことはわかる。

   奈緒美さま、これも説明してもらえたらうれしいな〜

今から十数年前になりますが、私が最初に弾いたフランスもののコンソートは、今回のプログラムにもあるジョスカン・デプレの「千々の悲しみ」。

当時は悲しい曲なのね、程度で終わってしまいました。

それから時がたち、今聴いてみると。。。

ジョスカン・デ・プレ 千々の悲しみ

Josquin Desprez : Mille regretz

私、やっと名曲を味わえるまで成長したのですね。

個人的にフリギア旋法が好きなのですが、あの最後の終わり方、果てしない悲しみそのものを表していますね。遠い所まで連れて行かれそうです。

高橋 :フリギア旋法ってよく聞くんですが、今までちゃんとわかったことのない私。。。

   奈緒美先生、よかったら今度、飲みながら語ってくださいませ。

コンサートでは、時に甘く時に切なく悲しい名曲ぞろいのフランス恋愛の歌を味わいつつ、同時にコンソートの豊かさも感じてもらえればうれしいです。

++++++++++++++++++++++++

以上、奈緒美ちゃんのレポートでした。

なんだか、高橋の脳みそとはぜんぜん違う「違いのわかる人」な感じです!

素敵💗

やっぱり、他の人に書いてもらうと勉強になりますね〜。

お話にでてきた、ジョスカン・デプレの「千々の悲しみ」ですが、

ルネサンス音楽としては、すっごいおハコの曲みたいです。

せっかくなので、

もう一つ、別バージョンもYouTubeで見つけたので、聞いてみてください。

素敵ですよ。

ジョスカン・デ・プレ 千々の悲しみ

Josquin Desprez : Mille regretz

なんか、素敵なルネサンスな雰囲気ですよね〜。

歌もとってもいい。

隣のおじさんのスカートみたいの気になる・・・

コスプレ度高いなぁ!!!笑

この方、有名なのか知りませんが、

なんか雰囲気あっていいっすね。

あ、忘れてた、いつもどおり高橋のひどい訳詞、つけときます。

Josquin Despres : Mille regretz

ジョスカン・デ・プレ 千々の悲しみ

Mille regretz de vous habandonner 千々の悲しみ 貴方と離れて   

Et deslongier vostre face amoureuse 貴方の愛らしい顔とも遠くに離れ

Jay si grand deuil et paine doloreuse  私はとてつもない嘆きと痛みを感じ

Quon my verra brief mes jours definer  私の命もまもなく尽きるかのようだ    

この歌詞、、、、

毎回読んでくださってる方はピンときたでしょう。

そう、

ゴンベールの「千々の悲しみ」と同じ!

ゴンベールさんのほうが、ちょっと後に書かれてるんですが、たぶん、というか絶対、このジョスカンさんの聞いてたと思う。

すごい似ています。

そんなのもコンサートで聴き比べていただけたらうれしいですね。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ジョスカンとゴンベールの「千々の悲しみ」を聞き比べたくなった方、

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

ドゥスュ・ドゥ・ヴィオル

を言い切れた方!

ぜひ、11月24日近江楽堂でのコンサートにお越しくださいませ!

それでは、また。


bottom of page