top of page
まだタグはありません。

SEARCH BY TAGS: 

RECENT POSTS: 

FOLLOW ME:

  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • Instagram Clean Grey

めぐり逢う朝

前回に引き続き、テノール・ドゥ・ヴィオルの一子さんからのレポートです!!!

+++++++++++++++++++++++

裏ネタの話です。

一昨年の春、韓国のチュンチョン(春川)で行われる古楽祭に行きました。

あの「冬ソナ」で有名な土地らしいです。

数日間にわたって街中で古楽をやるという大掛かりなもので、

なんと10年も前から開催されているそうで驚きでした。

ガンバ・コンソートは、日本から三人呼んでいただき、

韓国ガンバ界の女王カン・ヒョジョンさんとコンサート。

その頃、韓国ではあのフランス映画「めぐり逢う朝 」が大人気だそうで、

プログラムもそれにちなみ、サント・コロンブのコンセール、マレ、

他にフランスの器楽曲のコンソートでした。

が、これは片手落ちだ!絶対にあの曲が無いとあかん、と思い、

裏ネタのあの曲を提案しプログラム大幅変更。

ヒョジョンさんにテーマを弾いてもらって、

コンソートで3声4声たくさん弾きました。お客様大喜び。

そして、アンコールは「アリラン」のガンバ・コンソート版!

韓国の人のエネルギーすごすぎて、

ツッコミどころ満載の韓国の旅。いい思い出です。

ところで、皆さん、この「めぐり逢う朝」っていう映画ご存知ですか?

「めぐり逢う朝」

1991年のフランス映画。 サント・コロンブとマラン・マレを描いた映画が作られた!

と聞き、マイナーな楽器を愛好するものとして、それはそれは興奮しました。

しかもすごいキャスティング。

全編を通して美しい音楽が流れますが、裏ネタのその曲は誰の心にもスッと入ってくるような素朴なメロディーです。

しかも!歌うのはサント・コロンブの幼い二人の娘!

子ども達の澄んだ歌声が印象的な美しいシーンです。

この時の子役の子はたしか後にヴィオル奏者になったとかです。

↓ネットから引用 一七世紀の音楽家マラン・マレと、その師サント・コロンブの葛藤と愛を描いた人間ドラマ。全篇に二人の代表曲が流れ、また撮影は、当時と同じ光源を使って行われた。九一年ルイ・デリュック賞、九二年セザール賞主要七部門(作品、監督、助演女優、撮影、音楽、録音、衣装デザイン)受賞。監督・脚本は「インド夜想曲」のアラン・コルノー。製作はジャン・ルイ・リヴィ。共同脚本・原作はパスカル・キニャール。撮影は「インド夜想曲」のイヴ・アンジェロ。音楽は同作のジョルディ・サバールが担当。主演は、マレを「1492 コロンブス」のジェラール・ドパルデュー、コロンブをジャン=ピエール・マリエル、「シラノ・ド・ベルジュラック」のアンヌ・ブロシェ。なおマレの青年時代を、ドパルデューの息子ギョームが演じている。

+++++++++++++++++++++++

以上、いちこさんからのレポートでした。

私も人に勧められてこの映画を数年前に見ました。

うわぁ〜、っていうくらい暗い映画ですが、すっごいきれいです。

まあ、このくらい暗く生きてもいいだろ、と。

偶然ですが、YouTubeで映画のサントラをみつけました。

ちなみに、この映画の音楽は

世界で一番有名なヴィオル奏者、ジョルディ・サヴァールがつけているそうです。

映画の主人公マラン・マレはルネサンスの後のバロック時代の人なので、

サントラの音楽は、今回のルネサンスのプログラムより次の時代のバロック音楽です。

私の個人的な意見ですが、バロック音楽は、ルネサンス音楽の次の時代なので、

何か、もう少し栄養を蓄えているような気がします。

逆にいうと、ルネサンス音楽は、素朴な良さもあり。

とはいえ、あくまでも、皆さんが感じる色とか匂いとか空気感で感じて、ご自身で好きなようにとらえていただけたら嬉しいです。

年齢とかその時の仕事とか環境とかで、趣味は変わりますからね💗

今回のコンサートでもお送りする「若い娘 Une jeune fillette」

このサントラの中の歌は、その曲です。

なんだかもの悲しい。

ちなみに、この女の子2人が歌ってる歌詞は以下。

民謡/デュ・コロワ編 若い娘

Traditionnelle/Eustache du Caurroy : Une jeune fillette

Une jeune fillette       ある若い娘がいた

De noble cœur          高貴な心をもち

Plaisante et joliette          朗らかで美しいその娘は

De grand valeur,           誇り高き少女であった

Outre son gré,              彼女の願いとは裏腹に

On l’a rendue nonette,           修道院に入れられた

Cela point ne lui haicte,          彼女は喜べるはずもなく

Dont vit en grand douleur.        大きな苦しみの中で生きるのだ

まあ・・・

悲しいですね。はい。

悲しさをバネにして、明日も頑張りましょ(笑)

ではまた!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

バロックもいいけど、ルネサンスもいいじゃないと思われた方、

《若い娘 Une jeune fillette》になぜか深く共感してしまった方、

ぜひとも、11月のコンサートにお越しくださいませ。

詳細はこちら

チケットのお求めはこちらから


bottom of page